毎月ドキドキして待つServersMan@VPSのアップデートが行われました。
内容は、CPU処理性能最適化とServersMan@Diskをマウント出来るようになりました!
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ワンコイン(490円)から使える仮想専用サーバー「ServersMan@VPS」5月度定例アップデート
ServersMan@Diskマウント機能(β版)を搭載、
また、同時にCPU効率の向上も
~クラウドの大容量ディスクをクラウド上で直接“触れる”環境の構築~
http://www.dti.co.jp/release/110531.html
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今までは、同じVPS上に必要な設定ファイルなどをバックアップしていましたが、これからは月額210円の10GBのServersMan@DiskをVPS上にマウントしてServersMan@Diskの10GBを用いてバックアップしたいと思う。追加の10GBからは105円になる。
ここでは、ServersMan@VPSのマニュアルを参考に、2010年に契約したServersMan@VPS(Standard)上にServersMan@Diskのマウントまでを説明する。
ServersMan@Diskをマウントするまでの設定
1. 必要なデバイス「/dev/fuse」が存在しているか確認
# ls /dev/fuse
もし、存在していない場合は、以下のコマンドで作成しサーバの再起動を行おう。マニュアルには再起動が必要とは書いていないが、再起動しないとこの後ServersMan@Diskをマウントしようとすると「fuse: mount failed: No such device」のエラーにぶつかることがあるので、その時は再起動しましょう。
# mknod /dev/fuse c 10 229
# ls -la /dev/fuse
crw-rw-rw- 1 root root 10, 229 Jun 1 22:00 /dev/fuse
# shutdown -r now
2. デバイスの作成が出来たら、マウントに必要なパッケージ(DTIオリジナル?)をダウンロードして展開、インストールする。
個人的にファイルのダウンロードなどを行ってゴミが発生する可能性がある場合は/tmpで作業を行う。
# cd /tmp #wget http://vpsrepo.ub-freebit.net/smdisk/smdisk-0.9-003.i386.centos.tar.gz ←ファイルのダウンロード # tar xvf smdisk-0.9-003.i386.centos.tar.gz ←展開 # cd smdisk-0.9-003.i386.centos ←ディレクトリ移動 # for n in `ls` ; do rpm -ivh $n ; done ←存在するファイルを対象にrpm -ivh実行 # rpm -qa |egrep 'smdisk|fuse'←インストールしたパッケージを確認 smdisk-0.9-003 fuse-2.7.4-8_12.el5 # rm -rf /tmp/smdisk*←インストールに使ったファイルを削除
3. マウントするための設定ファイル/etc/fstabを編集し、マウント可能にする。
ここでは、/backup/ディレクトリにマウントしたいので、/backup/を指定しています。
# cp -p /etc/fstab /etc/fstab.BAK`date +%Y%m%d` ←バックアップ作成 # ls -la /etc/fstab* ←作成したバックアップ確認 # cat /etc/fstab ←編集前に確認 # echoコマンドを用いてファイルに追記 # echo '/usr/sbin/smdisk#https://webdav.disk.serversman.net/cldstg/webdav/ /backupfuse allow_other,umask=0000,username=MAIL,password=PASS,ope_src=HOST 0 0' >> /etc/fstab # MAILとPASSをServersMan@Diskログイン情報に、HOSTをサーバのホスト名に変更する。 # sed -i -e 's/MAIL/hoge@hoge.com/g' -e 's/PASS/hoge/g' -e 's/HOST/サーバのホスト名/g' /etc/fstab # cat /etc/fstab ←編集後に確認
4. マウント先のディレクトリを作成し、マウントします。
エラーが出ますが気にしなくて大丈夫です。
# mkdir /backup # mount /backup (process:36602): GLib-CRITICAL **: g_hash_table_insert: assertion `hash_table != NULL' failed #
5. マウントされ認識されているかどうか、mount,dfコマンドで確認します。
# mount /dev/simfs on / type reiserfs (rw,usrquota,grpquota) proc on /proc type proc (rw) sysfs on /sys type sysfs (rw) none on /dev type tmpfs (rw) none on /dev/pts type devpts (rw) none on /proc/sys/fs/binfmt_misc type binfmt_misc (rw) /dev/fuse on /backup type fuse (rw,nosuid,nodev,allow_other) # # df -lh Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/simfs 33G 4.7G 29G 14% / none 768M 4.0K 768M 1% /dev /dev/fuse 10G 42M 10G 1% /backup #
あとは自由に。ディスクへの読み込み書き込みの速度が遅すぎるが、時期アップデートに期待する。/etc/fstabは起動時に読み込まれるので、サーバを再起動しても問題はない。しかし現状ではネットワーク経由で無理やりディスクをマウントしている様なものなので、VPSサーバ上でのデータ操作よりかはレスポンスの低下が感じるが、まぁしかたがない。
本来ならばバックアップデバイスとして使いたかったが、「無理やり」マウントしているのでUIDがGIDが一致しない(cp -pの利用やrsync、tarでファイル移動などが成功しない)し、パーミッションが777。まぁいっか。UIDやGIDは目で直せばいいし。
以上。不明点などあればコメントorコンタクトme.
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