1.事前準備、ただSSHしておけばいいんでしょ?
①バックアップ元VPS「root」 から バックアップ先VPSへSSH接続しておく
実際にバックアップが行われる際に、バックアップ元からバックアップ先へSSHの接続がされるのだろうが、その時に接続するバックアップ先VPSのホストのフィンガープリントを前もって取得しておかなければいけない。きっと、この「取得しますか?」のプロンプトを自動処理出来ないから、手動で前もって取得しておかなければ上手くいかないってことだと思われる。難しいことこと考えずに、バックアップ元VPSにrootでログインしてから、バックアップ先VPSへsshで一回接続してログアウトしておけば良し。
②バックアップ元VPSサーバーに必要な物をインストールする
今回検証に利用したサーバーは最近初期化したCentOS64bit版のEntryプラン。
なんともまぁ、必要なものが全て用意されていたので特段作業は必要ありませんでした。
バックアップ元VPSになるサーバー上で、「/usr/local/vpssync/」ディレクトリがあるか、必要なパッケージ「expect」と「tcl」がインストールされているかを確認し、ディレクトリもなくパッケージも確認できない場合は、以下に示すマニュアルから利用しているOSにあった項目を参考に設定して欲しい。繰り返しますが、バックアップ元VPS上で行う作業となります。
確認方法
[root@webproxy2 ~]# ls -ld /usr/local/vpssync/ drwxr-xr-x 2 root root 4096 Nov 22 14:00 /usr/local/vpssync/ ★ある [root@webproxy2 ~]# [root@webproxy2 ~]# rpm -qa | egrep 'expect|tcl' tcl-8.4.13-4.el5 ★ある expect-5.43.0-5.1 ★ある [root@webproxy2 ~]#
上記確認できない場合は、以下マニュアルを参考に設定をしてください。
データセンター間バックアップについて
http://dream.jp/vps/manual/mnl_backup.html
2.MyDTIから実際に設定をしてみましょう。
さて、メインイベントの始まりです。早速定時バックアップの設定をしてみましょう。
1.MyDTIにログインし、どのVPS契約でもいいので「データーセンター間バックアップ」をクリック
2.データーセンター選択をクリックし、「東京」または「大阪」どちらかをクリックする
3.バックアップ元VPSとバックアップ先VPSを選択し設定を行います。
ここでもし、バックアップ元「/var」をバックアップ先「/backup-vps2」にバックアップするとした場合、バックアップされる時には「/backup-vps2/var」となります。すなわち「/home」を「/home」にバックアップするという設定にした場合は、「/home/home」というディレクトリとしてバックアップされますので要注意です。この点マニュアルにはっきりとした言及は有りません。
また、バックアップに利用するユーザーはrootで問題有りません。指定できる理由がわかりませんが、rootにしましょう。ちなみに特定ユーザのファイルをバックアップした場合、バックアップ先では「同じUIDを持つユーザー」の持ち物となりますので注意。
なお、バックアップを行う時間はバックアップ元VPSの負荷が低い時間帯に行いましょう。独自でClamスキャンなどを行なっている場合は両者の時間がかち合わないように調整をおすすめします。
※ちょっとやられたのが「/var/」などと「/」を含んで指定すると、「/var/」配下のデーターが
バックアップされます。くれぐれもディレクトリを指定する時には最後の「/」は付けないように!
設定ができたら登録をクリックして進みましょう。
4.次のページに進みますので、対象サーバーと対象ディレクトリを確認し「登録」を押します。
5.登録が完了しましたら、戻って登録状況を確認します。
すぐにバックアップの動作を確認されたい場合は、スケジュールの登録ではなく「今すぐバックアップ」の項目にて実行してお試しください。
以上となります。
気になる点
- バックアップ対象は3ディレクトリだが、複数のスケジュールを設定すれば無限か?
- fuseでマウントしてしまえば、バックアップ先VPSの特定ディレクトリを、バックアップ元VPS上で/backup/などとしてマウント可能か?
- バックアップ元VPSがバックアップ先VPSよりディスク容量が大きい場合エラーになるのは仕様か?
さて、β版ですが、正規版になったらどのような違いがあるのかな。
ちなみに秘密ですが、/usr/local/vpssync/配下にある「syncdb」を「sqlite3」コマンドで参照し、「select * from cron_config」を実行すると、バックアップ元と先の情報をある程度覗けますが、この点はマニュアル等では案内されておりませんので、何も言えません。
[root@webproxy2 ~]# sqlite3 /usr/local/vpssync/syncdb SQLite version 3.3.6 Enter ".help" for instructions sqlite> select * from cron_config; ***************秘密**************** ***************秘密**************** sqlite> sqlite> .exit [root@webproxy2 ~]#
以上
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